COSMOS とは?
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COSMOSとは?
COSMOS(COsmic Scale Multimedia Of Six-screens / コスモス)は岐阜県各務原市のVRテクノジャパン・テクノプラザに設置されている、6面没入型立体映像システムです。 大型プロジェクタ6面で前後左右上下を囲まれた3メートル四方の部屋の中でインタラクティブな 立体映像を体験する事ができます。

COSMOSの一番の特長といえば、何と言っても画面枠(視野角)の制限が全くない完全な全天視野を実現している所です。開閉式のスクリーンをすべて閉じてしまうと、もうどこから入ったのかすら判らなくなってしまいます。うっかり歩き回るとぶつかってスクリーンを突き破りかねません。

磁気センサ
中央の透明な球体が位置計測用のセンサ
周囲が木造なのは磁気ノイズを避けるため
さらに、液晶シャッター式ゴーグルを装着している頭の位置や角度を、センサが常に検出してリアルタイムに映像へ反映しています。 そのためCG映像と体験者との位置関係や大きさを極めて正確に表現する事ができてしまいます。

例えば1メートル先の10センチの物体は1メートル先の10センチの物体として、実在感を正しく知覚できます。その物体の向こうに回り込んで反対側から見たり、しゃがんで下から見たりといった事もできるのです。この点も、単なる飛び出すテレビを超越した、大きな特色となっています。

もちろんCGを実際に触ったり、3メートルを越えて歩き回る事はできませんが、番組「スタートレック」のホロデッキに今一番近い装置と言えるかも知れません。

COSMOSは岐阜県科学技術振興センターの所有する研究を目的とした施設の一部です。設計、建築等、様々な用途での活用が期待されており、岐阜県生産情報技術研究所や周辺企業等により、現在も活発な研究が行われています。

こいうったシステムは米国イリノイ大学EVLが「CAVE」という名で先鞭を付け、その後、世界各地に建設されました。6面で全方向を覆う事のできるシステムは全世界でも二カ所だけ、国内ではこのCOSMOSだけとされています。

システム
プロジェクタ
CRT三管プロジェクタ
計12機が使われている
この装置を取り囲むようにヤグラの様な物が組まれています。中央の小部屋のスクリーンに、6方向からプロジェクタで映像を投影するためです。

床と天井には距離に制限があるので、一度ミラーに反射させています。

1方向につき2台ずつ設置されているのは光量を補うためです。よく間違えられますが立体視のためではありません。これで都合12台のプロジェクタが使われている事になります。

Onix2
最強の性能を誇ったOnyx2
リアルタイムな立体映像を実現するためには映像一コマにつき 6面 X 2面(両目)の計12面もの CG映像を瞬時に計算しなくてはなりません。それを実現しているのが6機の日本SGI(株)Onyx2 InfiniteReality。

ただ、COSMOSが完成したのが1999年。当時はズバ抜けた性能を誇ったシステムだったのは間違いありませんが、その後に汎用PCなどが凄まじい勢いで進化発達しましたので、今となっては、見劣りする部分も出始めています。そのため最近は汎用PC6台連結に代替するプランも研究されています。

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